手筋とは、石の”働き”を可能な限り効果的にする手のことです。
言葉で説明すると、ちょっとわかりにくいかもしれません。
手筋の事典など、手筋に関する棋書をたくさん見て、「目で」覚えましょう。
手筋について
手筋という言葉、他にも「急所」とか「形」とか、単に「筋」ということもあります。
厳密な使い分けがあるというわけではありませんが、特に「急所」は攻めるとき、「形」は守るときに使うことが多いようです。どちらも「手筋」とか「筋」ということも多くあります。
攻めの手筋と守りの手筋
このページの最後にリンクを張っていますが、山下敬吾著「基本手筋事典」の目次から拾いますと、攻める手筋には、切断する手筋、石をとる手筋、封鎖する手筋、形を崩す手筋、重くして攻める手筋、手数を縮める手筋、両にらみの手筋、根拠を奪う手筋、地を荒らす手筋、眼を奪う手筋などがあります。
また同書の守りの筋には、連絡する手筋、シノぐ手筋、進出する手筋、形を整える手筋、サバく手筋、手数を延ばす手筋などが上げられていいます。
実にさまざまな手筋があるものです。この本は、1ページごとに、最上段に問題図、その下に失敗図と正解図や変化図とが載せられていますので、問題集のようにも取り組めます。
囲碁をはじめて間もないころには少し難しいものもありますが、おそらく最初にみたとき、たった1路の違いでこれほど結果が変わってくることに驚かれることでしょう。
スポンサーリンクそして、一見不可能に見えるようなことも、ある手によってそれが実現できてしまうことがあるということに気づかれると思います。
それが手筋の威力です。
上手との対局で、相手が打つ手筋をよく観察しよう。
上手との対局、とくにプロに指導碁を打ってもらう機会があれば、指導者が打ってくる手をよく観察してみましょう。
同じ1手づつ打ち進めているのに、なぜか相手の石がいつも自分にとっていやな位置を占めていたり、自分の石のひとまとまりを簡単にダンゴ石にされたり、進出を食い止められたり、簡単に切断されたりすることが多いでしょう。
悔しい思いをされることも多いとは思いますが、その相手の手をじっと観察して考えてみることが大事です。
なぜそこがいやな地点になっているのか、そこを相手がどのタイミングで占めたのか、なぜダンゴ石にされたのか。。。平等に1手づつ打っているだけなのに。。。
相手が上手だから、といってしまえば終わりです。こちらが知らない筋や形を、相手が知っているというだけでなのです。コツを体得できるように、相手の手をじっと観察してみましょう。
よい手筋をたくさん目で覚える
とはいっても、実戦だけではなかなか難しい面もありますね。
普段から知識として、棋書で勉強することも大事です。
手筋の事典など、手筋に関する棋書をたくさん見て、「目で」覚えましょう。
もちろん、1つづつ覚え、実戦で活用してこそ、はじめて身につくものです。
まとめ
- 手筋には、攻めの手筋や守りの手筋がある。
- 上手と打つ機会があれば、上手の手筋をよく観察する。
- 手筋事典などで、よい手筋をたくさん目で覚える。実戦で1つづつ活用する。
以下、参考にしてください。