囲碁におけるコミとは何か?コミを含めた地の計算方法は?置き碁の場合は?

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囲碁の対局において、コミという言葉をよく聞くと思います。

では、コミとは一体なんでしょうか?

また、終局時にはコミを含めて地の計算をし、地の大小の大きさを判定しますが、実際の対局で迷わないように整理しておきましょう。

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囲碁におけるコミとは何か?

コミとは、簡単にいうと“ハンディ”です。

通常、囲碁では先に打ち始める方、つまり黒番の方が勝負の上で白番より有利ということが経験的にわかっています。

そこで、黒番が予め決められた地の数をハンディとして白番に渡し、その上で対局を行うということになっています。

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この記事を書いている現在、日本ではそのハンディの大きさは6目半です。つまり、黒が盤面やアゲハマを合わせて7目多く獲得すれば黒が半目勝ち、ということになるわけです。

もっと言うと、黒番は白番に対して、7目以上の差をつけて地を獲得すれば勝ちということですね。

6目半の”半”は、持碁つまり引き分けを避けるため付加されているものです。

よく、大盤解説などで「半目勝負」と言われることがありますが、これはちょうど黒の地が白よりも7目多いか、それとも6目しか差がないか、というあたりをヨセで揺れ動いているような状態と考えてもらえばよいでしょう。

余談ですが、ヨセにおいて「半目のヨセの手」という言葉がありますが、この”半目”とは意味が違います。こちらは「2手かけて1目獲得する手」ということで、一手あたりの平均値のことを表しています。

コミは6目半。現在はそれで覚えておけばよいですが、将来は変更されるかもしれません。というのも、コミがなかった時代から、初めてコミが採用されたときには4目半でした。しかし、それでもまだ黒番が有利と判断され、5目半、さらには6目半と増やされてきたのです。6目半というコミも、また見直されないとも限りません。

囲碁の世界でもAIが驚異的な進化を遂げた今、黒番の優位性が実際どれくらいなのか、勝率がどの位違うのか、再評価されるときがくるかもしれません。

囲碁におけるコミを含めた地の計算方法は?

これは簡単です。黒番は白の地を数え、白番は黒の地を数えますが、数え終わったあと、それぞれの地を報告し合う時に、「白の地にコミを足して、黒番(または白番)が○目半勝ちですね」と互いに確認すればよいのです。

慣れないうちは、この足し算のステップが入るので、多少混乱してしまうかもしれませんが、これは実戦をたくさんこなしていくと慣れていきますので、心配しないでください。

置き碁はコミを計算に入れない

ところで、指導碁はもちろん、囲碁大会などでも級位差や段位差があるときには、置き碁で勝負することがありますが、置き碁ではコミは使用しません。

コミは使用せず、アゲハマを含む盤面の地の大小だけで勝敗を決めます。

こうなると、持碁つまり引き分けの可能性がでてきますが、囲碁大会の場合、通常は持碁は白勝ちという規定を置いているところが多いです。念のため事前に確認するとよいでしょう。

念のためですが、置き石を置かない常先でももちろん同じ、つまりコミなしで計算します。

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