囲碁にもたくさんの専門用語があります。その中から特に基本的な囲碁用語を集めました。
なお、詰碁でよく使われる囲碁用語というテーマで、以下の記事でも説明しています。対局においてももちろん使用しますので、合わせて読んでみてください。
この記事の「アタリ」以外は、上記の記事に被らないように用語を選びました。
アタリ
アタリについては、上記の記事でも説明していて、内容が重複しますが、特に基本的な用語ですので、ここでも説明をしておきます。
アタリとは、あと一手で相手に石を取られる状態にあることをいいます。
石のひとまとまりの周りにあるダメが、一箇所をのぞいて全て詰まっている状態といってもよいです。

図1
図1で、どの白石のひとまとまりもアタリの状態にあります。黒番だとして、どの場所に黒石をおけば白石を取ることができるか、わかるでしょうか?
ひとまとまりの石数は何個あってもよいです。図1では、白石が6個までの図を集めましたが、20個あっても30個あっても、つながりのあるひとまとまりの石であれば同じことです。
スポンサーリンクツギ
ツギとは、石の断点を補う手のことです。いくつか種類があります。
カタツギ
カタツギは、2つの石のひとまとまりを直接つなぐツギのことです。

図2
図2で、2つの○印の黒石の断点をつなぐ、黒1がカタツギです。
この図では、○印の黒石は1個づつですが、この個数はいくつでもかまいません。
カケツギ
カケツギは、カタツギのように直接つなぐのではなく、カタツギから一路ずらしてつなぐ形によるツギです。
図3
図2につづき、定石型ですが、2つの○印の黒石の断点をつなぐ、図3の黒1がカケツギです。
図2のカタツギと比べて、黒1が一路ずれていることがおわかりいただけるでしょう。
このように、2つの○印の黒石を直接つないでいるわけではありませんが、これでもAの地点の断点をつないでいることになるのです。
なぜなら、白がAと打ってきても、次にその一路左に黒が打てば、白石を取ることができるからです。
白からすぐに切る手がないので、2つの○印の黒石の断点を間接的につないでいるということになるのです。
ケイマツギ
ケイマツギとは、ケイマの形で断点を補うツギ方のことです。

図4
図4の黒1がケイマツギです。これも、断点Aを間接的につないでいます。
目下、白が直接Aと打って切ることはできません。黒はシチョウやゲタで、その白石をできるからです。
カタツギに比べ、中央に向かっていて、石がより働いているいう意味があります。
ノゾキ
ノゾキとは、相手の石の断点を直接切るのではなく、断点の一つ隣の点や斜めの点に打ち、次にその断点を切ろうとする手のことです。

図5
図5の黒1が、どれもノゾキの手です。
図5の一番右の図はカケツギに部分に対してノゾキを打っています。この黒1もノゾキです。
いずれも断点Aを次に切る手をみています。
黒1のノゾキに対して、白は断点Aをツグことが多いですが、必ずしもそうというわけでもなく、局面によって判断しなければなりません。
まとめ
- アタリとは、あと一手で相手に石を取られる状態にあること。
- ツギとは、石の断点を補う手のこと。カタツギ、カケツギ、ケイマツギなど、いくつか種類がある。
- ノゾキとは、相手の石の断点を直接切るのではなく、断点の一つ隣の点や斜めの点に打ち、次にその断点を切ろうとする手のこと。