新・早わかり ヨセ小事典

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新・早わかり ヨセ小事典―碁敵に勝つヨセの順序と手筋

日本棋院から出版されている、新・早わかりシリーズの一冊です。

ヨセに関する入門書として、また問題集として、おすすめできる一冊です。

三章構成で、目次は以下のとおりです。

  • 第1章 ヨセの種類と順序
  • 第2章 ヨセの手段の余地ありなし
  • 第3章 ヨセの基本的手筋

(本書目次より)

ヨセの種類については、以下の記事でも書きました。

ヨセとは、中盤の戦いが終わった後、自分の地を増やし、かつ相手の地を減らして、境界線が決まっていない所を確定させるために打つ手のことです。 一局の碁の中で、ヨセの手の占める手数の割合はとても大きいのですが、実は多くのアマチュアにとって、あまり得意ではない分野かもしれません。プロの先生との指導碁などでも、ヨセで20目、30目くらいはあっという間に逆転されたりすることもよくあるでしょう。 難しい話題もある分野ですが、入門記事として、基本的な話に絞って説明します。

ヨセには次の4種類があるのでした。

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  • 両先手
  • 片先手
  • 両後手
  • 逆ヨセ

第1章は、それぞれの基本図の解説にはじまり、その数ページ後には、後手で何目のヨセになるかの例を1目から20目以上まで、順に一覧図として載せてあります。

どんな形がどれくらいのヨセの大きさになるのか。代表的な石の形を目で把握するのに参考になるのではないでしょうか?

第2章、第3章は問題集ですね。30問+60問で合計90問ありました。

基本的な問題で、実戦でぱっと浮かぶくらい繰り返し取り組めば、ヨセの基本はきちんと押さえられると思います。

ヨセの手段なし、ということで手になりそうでならない形という解説ページが、本の中ほどに8ページほどあります。これがまたアマチュアには参考になりますね。

手にならない形も頭にいれておけば、攻めるときにも守るときにも思考の節約になり、安心できます。

本書は、アマチュアへの普及活動に献身し、多くの囲碁ファンの指導をされてきた白江治彦八段が書かれた本のようです。

白江八段の本はアマチュアにとって解説がわかりやすく、またアマチュアが疑問に思うところを的確に押さえて書かれていて、とても参考になります。

古い本で恐縮ですが、いずれご紹介する予定の、「誰も言わなかった碁の本」や「これで十分 白江式上達する詰碁」といった、とてもわかりやすい本を出版されています。

他にもいくつか出版されています。自分にあった棋書を探される時に、書店や図書館で是非手にとって見てみてください。

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