自石にカカってきた相手の石に対して、受けるべきかハサむべきか。いつも迷うところです。
本書は石のハサみ方をテーマとし、一冊の本にまとめられた小林覚九段の名著です。
もう絶版のようですが、もし入手できたら熟読をおすすめします。
この本をもとに、石をハサむときに考えるべきことを書きます。
ハサむ目的を考える
石をハサむ前に、まず知っておいた方がよいことは、ハサむ目的です。
この点については、本書第2章に書かれていますが、主に3つあります。
- 相手を攻める
- 模様を消す
- 模様を築く
(本書P.118より引用)
スポンサーリンク1つめの「相手を攻める」は、イメージがつかみやすいと思います。カカってきた相手の石をハサんで、その石を攻めるわけです。
カカってきた相手を攻めることにより、ハサんだ反対側で根拠を作ったり模様を広げたりすることになります。そして、攻めることによって得をはかるわけです。
2つめの「模様を消す」は、もしカカってきた石に対して受けると相手の模様が広がってしまうような場合に、ハサむことによって相手の模様を制限するということです。
ハサんだ石が逆に攻められたり容易に取られたりしないように気をつけなければなりません。このあたりもしっかり勉強しておく必要があります。
3つめの「模様を築く」は、カカってきた相手の石をにハサむことによって、自分の模様を広げようということです。
ハサむ側の先に自分の石の構えがあるときに、候補となる作戦です。
いずれにしろ、カカられてきた石に対して受けずにハサんでいくわけですから、ここに上げられている主な3つの目的をしっかりもっておかないと、先にも書いたように、カカられた石が弱くなったり、ハサんだ石が逆に攻められて、かえって損をすることもあります。
上記3つのいずれかの目的をもってハサむことにより、その先どのような展開になるのか、それぞれの例を本書により勉強できると思います。
この展開を頭にいれておけば、実戦で自信をもってハサいくことができるでしょう。
ハサむべきか否かを見極める
ハサむ目的について理解を深めたら、次は実戦で適用する場合に必要になる、「ハサむべきか否かを見極める」その考え方について勉強します。
実戦で相手がカカってきたときに、勉強しておいた目的がその局面で適用できるかということを実戦の中で見極める必要があります。
当然ながら、周りにある自分の石や相手の石の配置が、この判断の材料になります。
もちろん、勉強した例題とまったく同じ配置になることはほとんどありません。例題を勉強することによって、目的を達成する条件として自分なりの判断基準をもっておくことになります。
ハサミ方を考える
「ハサむ」と判断することになったら、あとはハサみ方です。
ハサむといえば、相手の石に対して高くハサむか低くハサむか、1間か2間か3間か、この組み合わせの6通りが主にに考えられます。
この6通りについて、それぞれ特長があります。本書第1章では、それぞれの特長を7つのポイント(「ハサむべきか否かを見極める」を除くと6つのポイント)に分けて丁寧に解説されています。
繰り返しになりますが、ハサんだ石が逆に攻められたり、カカられた石が弱くなったりすることにも注意が必要です。ハサみの高低についての1路の違い、1間か2間か3間かによるそれぞれの1路の違いでどのような結果に結果が変わるか、局面によってどのハサみが最適か、豊富な例題によって理解できると思います。
とくに最初のころは、ハサむことによってどのような展開になるかがイメージしづらいと思いますので、本書のような豊富な図例があればとても参考になると思います。
まとめ
- まず、ハサむ目的について考える。
- 次に、ハサむか否かを判断する。そのための基準を自分でもっておく。
- 最後に、ハサみ方を決める。主な6通りのハサ方についての特長を理解しておく。