布石とは、第一手目から中盤の戦いが起こるまでに打つ石の配置のことです。
布石により、一局の碁の骨格が決まります。中盤以降の戦いやすさや地のでき具合を左右する重要な要素といえます。
布石の本をみてみよう
基本布石の例は、次の記事で説明することにして、布石についてはやさしい布石の本をご覧になることをまずはお勧めします。
囲碁のルールを覚えて間もないころは、ルールはわかっても、第一手以降、あるいは隅に石が4つ並んだあと、どう打ち進めていけばよいかがわからない、という方が多いと思います。
そんなときには、布石の本を見てみるとよいでしょう。
そこには50手くらいまでの布石の例がたくさん掲載されていると思います。そのような例をご覧になることが参考になるでしょう。
この記事では、定石が部分的なところで互角になる打ち方であることを説明しましたが、布石は碁盤全体の、中盤までのうち進め方ですので、それが解説してある布石の本は、まさにその疑問に答えてくれるといえます。
説明自体は難しい物もあります。それは定石の本も同じです。まずは細かい所にこだわらず、まねてみるだけでもよいので、打ってみましょう。
隅への着手へのあと、隅の定石やその後の辺への展開のしかた、そのときにどういう考えかたをするのかが、説明を読むことによりつかめてくるのではないかと思います。
スポンサーリンク碁石と碁盤を用意し、本を見ずに並べられるようになるまで繰り返し並べましょう。実戦で、相手が本の通りに打ってくるとは限らないのは定石と同じですが、この練習は布石を自分のものにするためにはとても重要です。
シマリやヒラキを省略することもある
次の記事:
では、着手の優先度の目安について述べました。これによると、ヒラキよりもシマリやカカリが優先されるということでした。
しかし、布石によっては必ずしもこの優先度にこだわって打たれるわけではありません。シマリやカカリに優先してヒラキを打つこともあります。すべては布石の作戦の範囲で着手の順番を自分で決めることになります。
自分の気に入った布石を見つけよう
布石には、名前がついたものがあります。三連星や中国流といった布石について聞いたことがあるかもしれません。他にも高い中国流、ミニ中国流、ミニミニ中国流、小林流、ケンカ小目、秀策流、など、たくさんあります。
もちろん、特別な名前がついていない布石もたくさんあります。
これも定石と同じで、まずは自分の気に入った布石を見つけ、とにかくたくさん打ってみる事です。勝っても負けても、それこそ飽きてくるまで打ってみるとよいでしょう。そうすると、どう応じられて悪くなったか、そのときどう打てばよかったのか、いろいろ気づくことがあります。そこまでやってから、また別の布石に挑戦する、ということを繰り返していきましょう。使いこなせる布石を増やしていくことです。
- 布石は中盤までの石の配置である。
- 布石の本にある布石の例をたくさん並べてみよう
- 自分が気に入った布石を徹底的に実戦で打ってみて、使いこなせる布石にしよう。
少し難しいかもしれませんが、日本棋院から出版されている布石の事典を上げておきます。