棋具をそろえよう

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囲碁や将棋の対局で使用する道具を棋具といいます。囲碁の場合は、碁盤、碁石、碁笥ですね。

ネット碁や囲碁ソフトで対局することが多い場合でも、棋具はぜひそろえておきましょう。碁盤に碁石をたくさん並べて、手を動かしながら碁盤上の変化を勉強することは、棋力向上のために重要だと思います。

最初から高価なものをそろえる必要はありません。予算に合わせて選びましょう。

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碁盤

碁盤は、形や材料にいくつかの種類があります。それらによって、価格が大きく変わってきます。

碁盤の形は、脚付き碁盤、卓上盤、折り盤といった種類があります。

また、材料は、本榧、新榧、桂、檜、ヒバ、イチョウ、アガチスなどがあります。

材料によって何が違うか?それはやはり「打ち味」ですね。碁盤に碁石を置いた時の石音、手に返ってくる感触が違うのです。

これは人によって感じ方が違う部分ともいえますが、やはり榧の碁盤がよく、プロの対局でも使用されるわけです。

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ランクという意味では、本榧、しかも日本産の本榧が最高級品です。柾目、板目、碁盤の厚さによって値段が変わってきます。だいたい100万円前後から、上はマンションが買える値段のものもあるとか。。。

榧の碁盤といっても、日本産榧ではないものもあるようです。価格はその分安くなります。

あとは新カヤ、桂、アガチスなどはよくみかける材料です。

さて、どれを選べばいいかということになりますが、最初に買われるものであれば、予算や普段の使い方で選べばよいと思います。

たとえば和室などに据え置けるような環境で、これからも長く使っていくということであれば、足付き碁盤は1つの選択肢だと思います。

一方、普段は物置に収納しておき、勉強のたびに運んでくるという使い方であれば、足付き碁盤はちょっと重くて、そのうち出すのが億劫になるかもしれません。また床に正座やあぐらで長時間座っていることが難しい場合もあるでしょう。

その場合は、足付き碁盤ではなく、テーブルに上に卓上盤を置いて、椅子に座って使用するほうがよいですね。1寸〜2寸の卓上碁盤が選択肢になると思います。

はじめはお子さんとちょっと遊んでみるくらいということであれば、真ん中で半分に折りたためるアガチス製の碁盤や、あるいは木の碁盤ではありませんが、ビニル製の安価なものも選択肢になると思います。「これは面白い、続けていけそうだ」となったときに買い替えを検討されるのもよいと思います。

棋具は道具ですので、いくら上等なものを買っても、使いにくくて結局しまい込んでしまうようなことになってはいけません。予算と、普段の使い方を想定して選ばれるとよいでしょう。

碁石

碁石にも材質や厚みでいくつかの種類があります。

材質は、蛤、ガラス、プラスチックですね。蛤碁石というのは、白石が蛤の殻をくり抜いて作られた碁石で、黒石は那智黒という種類の石で作られています。蛤の方が高いので、蛤碁石と呼ばれています。

日向産の蛤で作った碁石が最高級品ですが、ずっと以前から日本ではもう採り尽くされていて、現在流通しているのはメキシコ産の蛤で作った碁石です。

蛤の場合、さらに等級や厚みの違いがあります。

等級は、縞模様のそろい方や色あい、小キズの有無などによって、高級なものから順に雪印、月印、実用などがあります。

厚みは号数で表されます。例えば、黒木碁石店:

のサイトによりますと、30号=8.0mm〜、34号=9.5mm〜とのことです。

さて、この碁石をどう選ぶかですが、予算があれば、私は個人的に蛤碁石をお勧めします。

私は最初はプラスチック製のものを入手したのですが、あまりにも碁石の重さが軽く、かつツルツルと滑ってしまい、棋譜並べもあまり集中して行えませんでした。

蛤碁石も那智黒の碁石も、適度な重みがあり、かつ表面の材質的にも滑りすぎることがなく、安定して碁盤の上に並べられます。

予算の都合でガラス製やプラスチック製を選ばれる場合は、表面のスベリについては確認していただくしかありませんが、少なくともある程度の重みが必要であることに気をつけていただければと思います。

碁笥

碁笥にも材料と大きさで違いがあります。

材料は、桑、ケヤキ、花梨、サクラ、楠、栗などがあり、それぞれ色合いも異なります。

これも予算や色合いの好みなどで選べばよいと思います。

ただし、碁笥の大きさには注意しましょう。

碁笥の大きさには、「中」、「大」、「特大」、「超特大」、「超超特大」などの種類があります。中に入れる碁石の号数によって、適切な大きさを選ばないといけません。購入時にお店の方に相談するのがよいでしょう。

なお、私はケヤキの碁笥(特大)に35号の蛤碁石を納めて使っています。

まとめ

  • 碁盤は使用する環境に合わせて碁盤の形状を選ぶ。
  • 碁石は適切な重みがないと使いにくい。
  • 碁笥は使用する碁石の号数に注意して大きさを選ぶこと。
  • その上で、予算にあったものを選ぶ。
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