一局の碁を対局者が打ち終わり、終局をむかえた時、両対局者はどのような手続きをするのでしょうか?
ここでは囲碁における終局時の手続きについて、終局直前から両対局者がパスして終局し、勝敗の確認をして対局を終わるところまでの流れについて書きます。
囲碁のルールを覚えて間もないころは、少しとまどうところだと思います。参考にしてください。
終局直前
対局の途中で、両対局者が投了することなく対局が進めば、最終的には終局をむかえることになります。
スポンサーリンク少し細かい話になりますが、両対局者がパスした時点で「対局の停止」、その後ダメ詰めや手入れを行い、それが終わったら「終局」、という言葉の使い分けになっているようです。(日本ルールの場合)
ここではあまり細かいにはふれません。普段のアマチュア同士の対局で差し支えないレベルの話にとどめます。
要は、自分の地をこれ以上増やす余地も相手に減らされる余地もなくなったと判断したら、パスをする、ということです。
相手も続けてパスしたら、そこで「対局の停止」となります。ここからダメ詰めや手入れを行います。手入れというのは、ダメを詰めていったときに、アタリになる石をツイだり守ったりすることです。
そして、ダメ詰めも手入れも行うところがなくなったら「終局」です。
終局後に地を数える
終局したら地の計算をはじめます。地の計算は、計算しやすくするために整地を行なってからはじめます。
整地については別の記事で説明しますが、自分が数えやすいように、また相手にもひと目で確認してもらいやすいように、2×5, 4×5, 2×10 などといった区切りのよい長方形の形を作っていく作業と考えてください。もちろん地の増減がないように細心の注意を払いながら行います。
数える地は、相手の地です。黒番は白地を数え、白番は黒地を数えます。
勝敗の確認と対局の終了
両者が数え終わったら、お互いに相手の地の数を口頭で伝えます。そして、コミとして、白地の数に6目半を加えた数と、黒地の数とを比較して勝敗を確認しあいます。
ここで対局の終了です。
終了したら、碁石を碁笥に戻し、碁笥のフタをして「ありがとうございました」と一礼します。
まとめ
- 両対局者がパスした時点で「対局の停止」、その後ダメ詰めや手入れを行い、それが終わったら「終局」(日本ルール)
- 整地は自分が数えやすいように、また相手にもひと目で確認してもらいやすいように、区切りのよい数の長方形の形を作っていく作業
- お互いに相手の地を数える。