対局の流れ

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囲碁の対局の流れについて、簡単に説明します。囲碁は二人で対局するものですし、普段はネット碁や囲碁ソフトで対局される方も、いずれ囲碁大会などで碁石と碁盤を使って対局するときがくると思います。ここで説明する対局の流れは知っておかれた方がよいでしょう。

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初手の着手まで

互先を前提とします。

碁盤の前に座ったら、まずニギリで先番(黒石を持つ方)を決めます。ニギリについては、別に説明します。対局者のうち、年上や上位の方が白石を握るのが作法とされていますが、アマチュアの対局では絶対というほどではありません。

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先番が決まったら、先番の人が黒石の碁笥を自分の方に持っていきます。碁盤がテーブルに置かれている場合は碁盤の右手前におき、碁笥のフタは碁笥の上(相手対局者の方)に並べます。脚付き碁盤の場合は、碁盤の手前中央にに碁笥、碁盤の手前右カドに碁笥のフタを置きます。相手に碁笥のフタが見えるように置きましょう。

左利きの場合はいずれも上記の左右逆の場所に置きます。

初手の着手から終局まで

まず最初に、互いに一礼しながら、「お願いします」と挨拶をします。

その後、互先の場合、初手は黒番から打ちます。ルール上、盤面のどの空点に打っても構いません。ただし、大抵は隅に着手すると思います。その場合、黒番からみて右上隅に第一手を打つことが作法とされています。これも絶対とはいえないのですが、江戸時代から確立されている作法でもありますので、これに従うのがよいでしょう。

もう少し細かいことをいいますと、小目を打つ場合、黒番から見て右上隅の星の右隣に打つことが、これも作法となります。星の上隣ではありません。これは、白が次に打つときの着手点に関連するのですが、ここでは省略します。これも覚えておくとよいでしょう。

第二手目以降は、作戦に従って、自分の思う場所に打って構いません。

あとは一手ずつ交互に打ち進めます。

対局中、地合いが大差となって、自分に勝ち目がないことがわかった場合、相手に投了を宣言します。その時は、アゲハマを数個(なければ自分の石)を持って盤上に軽く置き、会釈しながら「負けました」と相手に告げます。

終局してこれから地を数えるところまでいってから投了するのは、マナー違反となりますからご注意ください。碁を打ち始めてまもないころは、大差かどうかも判別がつかないことが多いと思いますが、ダメをつめるところまで進んだならば、地の計算まで行うようにしましょう。

終局後の処理

終局まで進んだ場合は、ダメを全て詰め、地を計算します。

地を数えるときは、 相手の地を数えることになっています。整地といって、10目単位で数えやすいように盤上の碁石の配置を動かしながら数えていきます。相手にも検算しやすくするためです。地の数が増えたり減ったりすることが決してないように注意しながら数えましょう。

地を数えたら、お互いに地の数を確認し、コミを加算して勝敗を確認します。コミは先番の利を公平にするための、いわばハンディです。現在は6目半で、これを白の地に加算します。”半”がついているので、引き分けはありませんね。

対局後は碁石を碁笥に片付け、「ありがとうございました」と言って一礼します。

まとめ

  • 互先では、ニギリで先番を決める。
  • 第一着手は、隅に打つ場合は黒番からみて右上隅に打つのが作法。その後は各自の作戦に従ってよい。
  • 終局後、相手の地を数える。相互に地の数を確認し、コミを加えて勝敗を決める。
  • 対局の最初に「お願いします」、対局の終わりに「ありがとうございました」の挨拶を忘れずに。
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